バク転のコツ①

※※※全面的にリニューアルする予定です。今も間違ったことは書いてませんが、「一気に切り替えて跳ぶ」ための身体の使い方、および関連して腕振りとジャンプの連動のタイミングについて説明が不足しています。2023年11月3日

≪十分に跳べず回転せず、着手が窮屈で腕が曲がってしまう問題≫

【なぜそうなるか?】

 軽い補助で滑らかにできるようになれば、次はいよいよ1人で行います。しかし、なんとかできたとしても、着手がつぶれてしまいます。なぜでしょうか。 それは、次の2点を間違えているからなのです。

 バク転のコツ① 跳ぶタイミング
 バク転のコツ② 腕の振りと跳びのタイミング

 バク転のコツ①から説明します。
 よく「空気イスに座って跳ぶ」ということが言われますが、これは誤解の元です。空気イスに座ってから跳ぼうとしているように見えるだけです。スーッと空気イスに座りにいってはいけません。空気イスに座る=倒れて重心を後ろに移すと、十分跳べません。正しくは、バランスを保って十分しゃがんだ瞬間に跳ぼうとしましょう。これが正しい跳ぶタイミングなのです。空気イスには座りませんよ。「バランスを保って十分しゃがむ」が重要なのです。次の例を参考に、もっと考えてみましょう。
 車を運転していて危険を察知した時、ブレーキを踏みます。危ないと思ってから脚を動かしてブレーキを踏み、実際にブレーキが効き始めるまでにわずかな時間があります。その間も車は走り続けます。その走った距離を空走距離といいます。跳ぶときも空走があるのです。空気イスに座ってから跳ぶのは、ギリギリでブレーキを踏むのと同じことなのです。しつこく言いますが、正しいタイミングで跳んだ時にも、空気イスに座っているように見える場面があります。しかし、それはすでに跳ぶ動作の最中なのです。空走中なのです。人間は、Aボタンを押せば即ジャンプするスーパーマ○オではないのです。


【正しいタイミング】

 しゃがんだ時、つま先あたりに重心があるようにしゃがみます。バランス保ってしゃがむのです。普通に垂直跳びする時と同じです。多少、膝がつま先より前に出てかまいません。十分しゃがんでください。言うまでもありませんが、背筋は伸ばしておいてください。つま先重心でバランスを保って十分にしゃがんだら、「一気に跳んで」ください。「一気に切り替えて後ろに跳び」ます。


 上の図は、スーッと後ろに倒れて空気イスに座ってから跳んでいます。これでは跳べません。

 下の図は、つま先重心でバランスを保って十分しゃがんだ瞬間に、一気に切り替えて後ろに跳んでいます。着手時に倒立姿勢が見えるのは、美しいバク転の証拠です。



次は「バク転のコツ②」です。これを知らないから「空気イスに座ってから跳んでしまう」「倒れて跳んでしまう」ことにも繋がってくるのです。バク転の一番の肝です。こちらのリンク、「バク転のコツ②」からご覧ください。

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